先日,リーグ戦に関する自分の考えをアップしましたが,その中のコメントで,1つの母体チームから2チーム参加するのは,疑問というコメントがありました。
結論から言いますと,私は,スタッフの数や試合会場などの問題がクリアできれば,大いに複数参加してもらいたいと思っています。その方が,佐賀の現状を見てみると,選手が試合経験を積み,成長していくためにはいいことだと思います。
前半と後半でメンバーを入れ替えるというルールを設けると,選手が豊富なチームはいいのですが,選手が少ないチームは,低学年の選手まで,出場しなければなくなります。または,出場できないチームも出てくるのではないでしょうか?
では,前半と後半,入れ替えるか入れ替えないかチームの判断だけど,1チームしか参加できないとするとどうでしょう。あるチームは,選手がたくさんいるので,前半と後半と入れ替える。しかし,あるチームは,選手はたくさんいるけど,勝ちにこだわって,入れ替えをしない。その結果,このようなチームは,リーグ戦に出場できない選手が増えてしまします。
この問題をクリアするには,複数チーム参加しかないのかなと思っています。その方が,同じような条件で,より多くの選手が試合に参加できるのではないでしょうか?
もちろん,複数参加させるのか,1チーム参加で前半,後半選手を入れ替えながら使うのかは,そのチームの考え方で判断してもらえばいいと思います。
確かに1つの母体チームから2チーム参加すると,同じ母体チーム同士の対戦結果が全チームの順位に影響を及ぼすこともあります。特に得失点差が絡んでくると・・・。
しかし,小学生でゲームをそこまでコントロールすることは,難しいことです。できることといえば,ぼろ負けしてあげることぐらいですが,そんなことを指示する指導者はいないでしょうし,周りから見てもそんなことをしたら,すぐに分かりますよね。
今回のコメントでの疑問は,県大会出場枠というのが関わっているようでした。実際,負けたのですから,勝ったチームが出場するのは,当たり前だと思います。ただ,同じ母体チームから2つも出るのはねぇ~??と感じられているようでした。
最近,このリーグ戦環境が整ってきたら,県大会や全国大会はいるのだろうかと考えることがあります。全国大会に行ったことのない私が言うのは,奥がましいのですが・・・
県大会や全国大会に出場することが,選手の成長のためにどれだけの影響を及ぼしているのか?
もちろん,選手,指導者,保護者とも勝って成績を残すのは,とてもうれしいことです。
私も負けた時は,いつも落ち込んで,この指導で良かったのかと自問自答しています。
しかし,県大会に出場しないチームの中にもいい選手はたくさんいます。日本代表を見ても小学生の時に全国大会に出場したことのある選手が何人いるのでしょうか?
その上,全国大会に行ったことで満足して,モチベーションをなくしてしまう選手がいたり,保護者や周囲の大人がもっと勝ちたい,また勝ちたいと必要以上のプレッシャーをかけて,選手が育たなかったり,チーム自体がガタガタしてしまったりという弊害を聞くこともあります。
小学生年代では,チームで勝つことよりも個々の選手を伸ばすことの方が大切だと思います。もちろん,個々の選手が育てば,勝てるチームになっていくと思っています。しかし,個々の選手が,本当の意味でのサッカーの能力は,まだまだでも,勝ってしまうことがあるのも小学生年代のサッカーでは,ないでしょうか。
世界的に見ても小学生年代で全国大会を行っている国は,少ないそうです。あのブラジルが,小学生の全国大会をなくしたと聞きました。勝つことだけにこだわって,選手の育成を考えない指導者が増えてきたというのが,理由のようです。
全国大会や県大会を廃止するというのは,あくまで,先日アップしたような切磋琢磨できるリーグ戦環境があるというのが,条件です。日常のリーグ戦が,高いレベルで切磋琢磨できる環境であれば,あえて遠くまで行って,試合をする必要もなくなるのではないでしょうか。
今回のリーグ戦は,短期間の上に,負ければ終わりの一発勝負的な要素が強すぎたと思います。
長い期間を通してリーグ戦を最低2周り行い,一度負けても次回勝てば,まだまだチャンスがあるという環境が大切だと思います。そのことにより,選手のチャレンジしようという気持ちもわいてきます。一発勝負では,チャレンジするよりも失敗しないようにって思ってしまいますよね。
もしそれでも全国大会や県大会で優勝チームを決めるのであれば,その大会のみ予選から一発勝負のトーナメントではどうでしょう?日数も少なくてすみますし,その方が,日頃1部のリーグにいないチームにもチャンスが生まれてきます。ちょうど,正月に決勝が行われる天皇杯のような感じです。大学生がJリーグチームを破るような感覚です。
子どもたちに関わって感じるのは,指導の方法にしても,周りの環境にしても絶対にこれが正解というのはないのかなと思っています。ただ,選手が育つためには,今より良い環境にしていかなければならないと感じています。
また,コメントお待ちしています。
[11回]
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リーグ選の位置づけを明確にしよう
地区代表を選ぶための単なる予選リーグなのか、子供たちのチャレンジの場を提供するのか明確にすべきだと思います。前者なら参加は1チーム、後者なら複数可と考えます。期間も前者なら短期、後者なら長期と考えます。
今回の地区リーグ戦は中途半端すぎたのではないでしょうか?せっかく導入したリーグ戦。他県ではすでに問題を解決しながら実績を積んでいるはずです。(サカクリを読む限りでは・・・・)
まず、リーグ戦の位置づけを明確にしたうえで検討したらいかがでしょうか。
個人的な考えとしては後者のチャレンジの場を春秋2期にわたってリーグ戦をおこなったらと思います。指導者の方に大変な負担がかかるとは思いますが。
コメントに同感です
高校サッカーにしても(高校野球でも)、部員がすごく多くても、2チーム参加OKのところは無いと思います。
指導者が一つのチームで、レギュラーを決め、選手の采配をしていくのは、大変なことと思います。
学年によっての強弱、人数、色々なことを考えながらどの指導者も工夫していくものではないでしょうか。
「人数の多いチーム、指導者の揃っているチームは複数どうぞ」をどうしても採用したいのならば、長期戦で、代表選出無しでないとですね。
チームによっては、指導者が足りなかったり、選手が少なかったりと色々な苦労もあります。
恵まれているチームに更に恩恵はおかしいです。
以前のコメントを見てみると、
「しかし勝ちたい子供(父兄)からすれば前後半、何故わざわざ負ける様な事をするのか不思議です。事実やって欲しくありません。
その為に出場機会が少ない子をBチームで出して上げる。いい事だと思いますが。」
ととても驚くものがありました。
このコメントはきっと強いチームで、指導にかかわっているのか、主力の親だと思いますが、上から目線というか、何か残念に思いました。
J下部組織のほとんどが県トレ選抜と聞いていましたが、ほとんどが他県の子だということは知りませんでした。複雑ですね。
夢は大きく
Jリーグのチームの選手のことをとても考えているように思いました。
Jリーグのチームは、小さい時から育てるチームではなく、いろんなチームからセレクションで集めたエリート達と聞きます。
力の差もそこまではないのではないのでしょうか。
通常、試合を見ていると、たくさんの選手に出場機会をと思えば、試合中の選手交代はなされているのを見ます。
子供達は、試合に出れるために、そして試合で勝つために、県大会出場、九州大会出場、全国大会へ。
更には、J選手へ、日本代表、ワールドカップへと大きな夢を持って、頑張っているのではないでしょうか。
地区リーグはとても賛成なのですが、指導者の方からの「県大会や全国大会に出場することが,選手の成長のためにどれだけの影響を?」にはガッカリしました。
考え方は人それぞれですが、
「小学生年代では,チームで勝つことよりも個々の選手を伸ばすことの方が大切だと思います。」
に対して、
「サッカーはチームワーク」が大事だと思います。
この年代からの「仲間」の結びつきは大きいし、とても大切だと思います。